薄皮一枚

記事の薄さに定評があります

【インシテミル】プロローグの語りは誰なのか考えてみた

 

警告

この記事は、小説「インシテミル」のネタバレが含まれます

 

それでも良いという方のみ、この先にお進みください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて

 

内容はタイトルの通りです。お手元に小説をご用意していただくと本記事を読む助けになりますが、なくても伝わるように頑張ります

 

 

Day-30

波乱を期待して応募した

 

Day-29

小遣い稼ぎのつもりで応募した

 

Day-28

記述が真実かどうか確かめるために応募した

 

Day-27

他の短期雇いと並行して応募した

 

Day-26

夜明けに応募した

 

Day-25

冗談のつもりで応募した

 

Day-24

警告を無視して応募した

 

Day-23

馬鹿をあしらってやろうと応募した

 

Day-22

何でもするつもりで応募した

 

全部で9種類。Day-21から結城、須和名、サクラだった西野を除外した、

 

大迫、若菜、釜瀬、岩井、箱島、真木、関水、安東、渕のいずれかに対応するものと考えます

 

まず確実なのは、Day-29=釜瀬、Day-27=渕、Day-25=若菜、Day-23=安東、Day-22=関水でしょう

 

Day-29は考えが浅い人物として描かれています。大迫に頼って付き従っていた釜瀬が該当します

 

Day-27は渕が「日働きでもなんでもお金を作らないと」と言っているので当てはまります

 

Day-25は群を抜いてアホっぽいので若菜です

 

Day-23はエピローグを見るに安東で確定です

 

Day-22は殺人を犯してまで10億円が欲しかった関水で間違いないでしょう。謎多き関水ですが、別記事で正体と目的を考察したのでよければ読んでみてください

 

【インシテミル】関水の正体と目的に関する考察 - 薄皮一枚

 

整理します

 

 

Day-30=???

波乱を期待して応募した

 

Day-29=釜瀬

小遣い稼ぎのつもりで応募した

 

Day-28=???

記述が真実かどうか確かめるために応募した

 

Day-27=渕

他の短期雇いと並行して応募した

 

Day-26=???

夜明けに応募した

 

Day-25=若菜

冗談のつもりで応募した

 

Day-24=???

警告を無視して応募した

 

Day-23=安東

馬鹿をあしらってやろうと応募した

 

Day-22=関水

何でもするつもりで応募した

 

 

残り:大迫、箱島、岩井、真木

 

この中で一番主人公っぽいDay-30については、他の方の考察を見ると箱島説が有力ですが、自分は岩井だと考えています

 

逆張りかよと言われそうですが、本文中に、Day-30は岩井以外にあり得ないという証拠が明記されているのです

 

それは、7日目の「監獄」で、岩井が真木のことを悔いるシーンです。お手元の本が単行本でしたら、402ページです

 

岩井「(前略)俺はただ、バイト情報誌の誤植をみつけて、まさかと思って、ただの冗談で応募したんだ(後略)」

 

プロローグで、「雑誌を読んで求人を見つけた」のはDay-30、-27、-25、-23

 

-27、-25、-23については渕、若菜、安東で確定しているのでDay-30は岩井以外にあり得ないのです

 

また、岩井はただの冗談で応募した、と言っています。残された4つのプロローグの中でDay-30だけ「波乱を期待して」とちょっと浮いた理由で応募していることからも、Day-30岩井説は有力だと考えます

 

次に、Day-28の人物は、友人に誤植を教えられて求人を知りました。しかし、その人物は「あるいはこういうこともあるのかもしれないと考え」ました。生真面目さを感じ取れるため、これは大迫でしょう。この「友人」は若菜でしょうね

 

残るは真木と箱島です

 

Day-26の人物は何かに病んでいてメンタルが危ういです。めっちゃ酒飲みます。この時点で箱島ではなさそうですが……

 

真木は西野と酒を飲んでいます。また、西野との酒を「昨日の酒は久しぶりに楽しかった」と言っているので、いつもは楽しくない酒を飲んでいると分かります

 

真木が何に病んでいるのか明言はされてませんでしたが、西野の死体を見て「他殺体を見るのは、初めてじゃないんだよ」と言ったことから、何か闇の深い人物だと推測できます

 

真木さんの職業はなんなんでしょうか。「人の視線を浴びることに慣れているようでもある」イケメンで、酒を飲んで、他殺体を見たことがある。ホストとかロックバンドのメンバーとか月並みなものしか出てきません。影のあるイケメンってカッコいいですよね。序盤で死んでショックでした

 

というわけで、Day-26は真木、消去法でDay-24は箱島です

 

というのも乱暴な気がするので一応考えてみましょう。Day-24の人物は警告を無視して応募したとあるので、自身の能力に自信がある人物だと考えられます。この特徴は、頭脳派として活躍した箱島に当てはまります

 

以上。結論はこうです

 

Day-30=岩井

波乱を期待して応募した

 

Day-29=釜瀬

小遣い稼ぎのつもりで応募した

 

Day-28=大迫

記述が真実かどうか確かめるために応募した

 

Day-27=渕

他の短期雇いと並行して応募した

 

Day-26=真木

夜明けに応募した

 

Day-25=若菜

冗談のつもりで応募した

 

Day-24=箱島

警告を無視して応募した

 

Day-23=安東

馬鹿をあしらってやろうと応募した

 

Day-22=関水

何でもするつもりで応募した

 

では